ガラケーからスマホに乗り換えた主婦が、初めて使ったSNSにハマり「いいね」に執着して家族崩壊でめちゃくちゃに。
伊東爾子先生の漫画「“いいね”中毒」は、SNS中毒によって人生がボロボロ、イタイ女になっていくありさまを描いた短編漫画集です。
こちらでは表題作話のあらすじと感想をご案内します。
「“いいね”中毒」のあらすじ・ネタバレ
36歳主婦の秋子は、夫と幼稚園の娘・沙耶の3人家族。
ある日、夫の機種変に合わせて自分もガラケーからスマホに変えて「スマホデビュー」を果たした。
ママ友たちからは「ひとりだけガラケーだったから連絡が取りづらかった」と歓迎され、彼女たちがよく使っているSNS・イメスタの仲間にいれられた。
日常生活のかわいいもの、キレイでみんなが「いいね!」してくれるような写真をアップするだけ。
とりあえずお弁当を撮影することにした秋子だったが、ママ友たちから「いいね!」がされるとものすごく嬉しくなった。
「いいね!」がこんなにうれしいものだなんて!
次第にSNSにハマっていく秋子は、「いいね!」だけじゃなくフォロワー数まで気になってくる。
フォロワー集めのために、もっと目立つことをしなきゃ!
気合をいれたキャラ弁をつくり、コメント返しをして地道にファンを増やしていくうちに、家事が手抜きになっていく。
イメスタ映えのための、おしゃれな鍋に、お店の料理みたいな小洒落たメニュー。
夫も娘も次第に、秋子についていけなくなり不満をもらすが・・・
「“いいね”中毒」の感想
ヒロインの秋子さんはやたらと負けず嫌いな性格で、SNSの中でも「もっと上に!」と斜め上の方向に努力をつづけた結果として、こんなことに・・・
このガッツがあるんなら、専業主婦じゃなく共働きしていたら成功しそうなタイプですねえ。
料理の写真をアップする程度なら罪はありませんが、「自分の娘」がフォロワー集めで注目を集める存在だと気づいてからがまずかった。
リアルでもそうですけれども、不特定多数が閲覧するSNSで幼い子供(特に女の子)の顔写真をアップしちゃうのは危ないですよね。
世の中、おかしな男もいますから、変なのにターゲットにされたらこんな事件に発展してもおかしくないわけで。
警戒心、というか思慮が足りなかったと思います。
この短編は、実際にあった読者投稿を漫画化したものなので、ホント気をつけなきゃいけないよー、と感じました。
SNSは楽しいときは日常生活を盛り上げてくれる素敵なツールですけれども、一旦、トラブルが起こったらとんでもない事件に巻き込まれる危険性もあります。
写真系のSNSにハマっている方はご注意を・・・
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