さいとうちほ先生が描く、美しくファンタジックな「かぐや姫」の物語!
漫画「輝夜伝」1巻のネタバレ感想です。
凄王(すさのお)、大神(おおかみ)、月詠(つくよみ)と日本神話『三貴神』の名を持つ美しき青少年たち。
そして求婚するものが後を絶たない美女・かぐや姫の噂。
謎めいた人間関係に引き込まれていく、ヒストリカルストーリーです。
「輝夜伝」1巻のあらすじネタバレ
竹取の翁が大切に守っているという美姫「かぐや姫」の噂でもちきりな都。
数々の求婚者が姫の出した難題で身を滅ぼし、帝ですら手に負えないだろう、と口さがない都人たちを一喝する北面の武者筆頭・火麻呂(ひまろ)。
200歳と噂される「治天の君」上皇の守護隊であり、上皇への無礼を許せぬ、と引っ立てようとする。
そこに滝口の武者の一人凄王(すさのお)と大神(おおかみ)が割って入りケンカとなるが、謎の美少年の助けで逃れた。
少年は「月詠(つくよみ)」と名乗り、滝口の武者に加えてほしいという。
八咫烏の修行をした、という月詠だったが、じつは「女」であり「血の十五夜」の生き残りでもあったのだ・・・
「輝夜伝」1巻の感想
とにかく絵が美しい〜!
さいとうちほ先生はこれまでにも「とりかえ・ばや」という古典のアレンジ作品があり、うっとりとする世界観でした。
今回も同じく歴史ものですからハズレ無し、という感じ。
原作である「竹取物語」をどのようにアレンジしていくのか、作者さんのセンスが光っています。
最初は「月詠(つくよみ)」という男装の美少女が「かぐや姫」なのかな〜と思っていましたが、そんな単純なものではなく別人。
「血の十五夜」は大勢の滝口が襲撃されて、月詠の兄もそのとき命を失ってしまった事件で、月詠自身は兄の敵を取るために男装して滝口の武者となるべく修行してきたのです。
今のところ、月詠が女性だと知っているのは長と大神だけですが、こういう「いつ女だとバレるかヒヤヒヤする」展開って、「とりかえ・ばや」と同じでドキドキしちゃいますね。
ラブロマンスよりも、「犯人は誰か」というサスペンス要素が強くて、1巻はどちらかというと「人物」を把握するだけで終わってしまいました。
2巻以降、本格的にストーリーが進んでいきそうです。
次が気になってしまい、ついつい一気に読んじゃって次巻が待ちきれません〜!